化粧品OEM・ODM世界総市場規模
化粧品OEM・ODMとは、ブランドオーナーが製造設備や処方技術を持たなくても、プロフェッショナルな開発力・製造力を提供する受託製造・設計製造サービスである。OEM(Original Equipment Manufacturing)はブランドのレシピ・仕様に基づき製造を行い、ODM(Original Design Manufacturing)は製造会社自身が開発した処方・設計を基盤に製品を提供する。これらは単なる下請けではなく、ブランド価値と市場競争力を実現する重要な戦略パートナーとして機能する。化粧品OEM・ODM企業は研究開発、処方設計、原料調達、生産、品質管理、包装設計といった全工程を統合的に担い、顧客ブランドの「市場投入スピード」や「消費者ニーズ適応力」を飛躍的に高める。
今日の消費者はパーソナライズされた体験、クリーンビューティー、環境配慮型製品を求めており、化粧品OEM・ODM事業はその期待に応える柔軟性と技術革新力を示す基盤となっている。企業は単なる大量生産ではなく、消費者トレンドの先読みや高度なフォーミュレーション設計力を競い合う戦略的素材供給者へと進化している。ブランドオーナーは自らのアイデアを高品質製品へ変換するための不可欠なパートナーとしてOEM・ODM企業を位置付けている。
化粧品OEM・ODMの製品イメージ

化粧品OEM・ODM世界総市場規模

上記の図表/データは、QYResearchの最新レポート「2025~2031年のグローバル化粧品OEM・ODM市場調査レポート」から引用されている。
グローバル成長を牽引する需要の多様化
QYResearch調査チームの最新レポートである「化粧品OEM・ODM―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」によると、2026年から2032年の予測期間中のCAGRが3.9%で、2032年までにグローバル化粧品OEM・ODM市場規模は41729百万米ドルに達すると予測されている。これは製品多様化、消費者ニーズの高度化、ブランドのグローバル展開が市場を長期成長へ導く構造を示している。グローバル市場では、スキンケア、ヘアケア、メイクアップ、男性用化粧品など用途別の需要拡大が顕著であり、特にD2Cブランドやインディブランドの台頭がODMサービスの活用を加速させている。([turn0search0][turn0search9])
市場を駆動する主因としては、(1)ブランド側の軽資産経営志向による製造アウトソースの増加、(2)Eコマースの普及による市場投入スピード重視、(3)環境配慮型・クリーン処方のトレンドが挙げられる。デジタル技術やAIを活用した処方設計、品質管理、消費者データ分析の導入は製造効率を飛躍的に向上させている。一方で、規制対応コスト、原材料価格の変動、供給網制約は市場拡大の足かせとなる。また、ブランドの品質基準を満たす処方開発には高度な技術ノウハウが必要であり、この点も参入障壁として作用している。
世界の化粧品OEM・ODM市場におけるトップ20企業のランキングと市場シェア(2024年の調査データに基づく;最新のデータは、当社の最新調査データに基づいている)

上記の図表/データは、QYResearchの最新レポート「2025~2031年のグローバル化粧品OEM・ODM市場調査レポート」から引用されている。ランキングは2023年のデータに基づいている。現在の最新データは、当社の最新調査データに基づいている。
QYResearchのトップ企業研究センターによると、化粧品OEM・ODMの世界的な主要製造業者には、COSMAX、KDC/One、Intercos、Kolmar Korea、TOA、Cosmecca、Cosmo Beauty、Mana Products、Nox Bellow Cosmetics、PICASO Cosmeticなどが含まれている。2025年、世界のトップ10企業は売上の観点から約23.0%の市場シェアを持っていた。
世界市場を牽引する競争力あるプレイヤー群
化粧品OEM・ODM市場では、世界的なリーダー企業が競争優位性を形成している。COSMAXは韓国を代表するOEM・ODM企業としてグローバル市場におけるプレゼンスを強化している。2025年には過去最高の年間収益を達成し、研究開発能力の強化、グローバル子会社間の協業拡大、顧客データ活用によるカスタマイズ力向上といったプレミアム戦略を掲げていることが報じられている。
さらにKDC/One、Intercos、Kolmar Korea、TOA、Cosmecca、Mana Productsなどが市場シェアの上位を占め、地域別・用途別に多様な製品ポートフォリオを展開している。アジア太平洋地域は特に成長が加速しており、日本・韓国・中国を中心に供給基盤の強化が進んでいる。欧米では高付加価値・環境対応製品の需要がOEM・ODM企業の競争力を左右する重要指標となっている。市場は集中しつつも、ローカル企業がニッチ用途や地域特性に対応した製品を展開し、競争の幅を広げている。
産業の成熟と新たな価値創造
化粧品OEM・ODM市場は成熟しつつも、デジタル化と持続可能性への対応を通じて新たな成長機会を創出している。特に環境配慮型原料の開発、ビーガン・クルエルティフリー処方、再利用可能パッケージングといったサステナビリティ志向の製品は、ブランド差別化要素として重視されるようになった。また、AIによる処方設計、リアルタイム品質検査、データドリブンな消費者ニーズ分析は、製造プロセス全体の効率化と市場投入スピードの向上を可能にしている。
一方で、グローバル展開に伴う規制対応、成分安全性審査、高度なGMP(適正製造規範)遵守は、事業運営のコストと複雑性を増す要因である。これらの課題を克服することは、企業競争力を高めると同時に、消費者信頼を獲得するための重要な条件となる。化粧品OEM・ODM企業は単なる製造供給者からブランド創出の戦略的パートナーへと進化しており、その役割は今後一層拡大するであろう。
近年の主要ニュース動向
2024年6月、グローバル化粧品企業Beiersdorf AGはアジア域内の主要ODM企業との複数年契約を発表し、高機能スキンケア製品を共同で製造・供給する体制を確立した。
2025年3月、韓国のCOSMAXは「2025 Strategic Partnership Meeting」を開催し、約200社のサプライヤーとの持続可能な協業体制強化とエコ包装・容器開発支援方針を打ち出した。
2025年4月、株式会社トキワは「CITE JAPAN 2025 第12回化粧品産業技術展」への出展を公表し、独自開発の高機能化粧品製品群を展示すると発表した。
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https://www.qyresearch.co.jp/reports/1615906/cosmetics-oem-and-odm
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